カネトウの土づくり
カネトウ三浦園では昔から「いかにいい土を作るか」にこだわってきました。
お茶の味を作る茶葉の出来は、そのチャの木の根がいかに健康かで決まります。そこで私たちは、手間と体力をいとわずに、昔ながらの農作業を続けています。
茶葉の収穫が終わった夏には、畑の土に空気を入れるため「天地返し」を行います。
広大な茶園の畝をひとつずつ掘り返していきます。
これにより土に空気が入り、さらに地表近くの肥料が土中に混じっていくので、チャの木の根が新鮮な空気と栄養をしっかり吸収することができます。
さらに、カネトウ三浦園がある静岡県中部の茶産地では、昔から「茶草場農法」によるお茶づくりが行われてきました。
「茶草場農法」とは茶園の周囲に自生するススキなどの野草を刈り取って茶栽培に活用する農法で、
世界農業遺産にも認定されています。
人出と手間がかかるため、茶草場農法を続ける茶農家は減少傾向にありますが、カネトウでは今でも、茶草場農法を取り入れたお茶づくりのこだわっています。
一年の収穫作業が終わり、ススキの穂が出そろう頃、茶草場を刈り取る作業をします。
刈り取った茶草場を集めて
機会で細かく裁断します
裁断した茶草を、茶園の畝に敷き詰めます。
これにより、チャの木の根を冬の寒さから守ります。
手間のかかる作業ですが、土や茶草を活用することがカネトウのお茶の味に確実に影響していると考えています。
農法を知って飲むと、お茶の味もより深まると思います。
11月〜12月の茶園見学では、茶草場農法を実際にわかりやすくご説明できますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。